WEB上で企業・個人の商品やサービスを売りたいという場合、SEOの知識は必須となります。なぜなら、顧客が自分のサイトを見つけることが出来なければ、そのサイトが無いに等しいと言えるからです。今回はSEOの基礎からトレンドまで網羅して解説していきます。
そもそもWEBって何?という方はコチラから読まれることをオススメします。
目次
SEOとは?
SEO(Search Engine Optimization)とは、WEBマーケティングの手法で、オンライン上でユーザー集客する際に重要です。検索エンジンには、GoogleやYahoo!などがありますが、SEOの目的は検索結果に自分のサイトを表示させることです。
GoogleもYahoo!も検索アルゴリズムが同じなため、検索結果も同一となります。また、検索エンジンのシェア率は、Google68%、Yahoo!28%、なんと合わせて97%です。これは同時に、いかにGoogleの検索結果上に自分のWEBサイトを上位に掲載させることができるか、で勝負が決まります。
SEO対策
当たり前の事ですが、ユーザーのクリック率(CTR)は、検索ランキングの上位から24%16%11%・・・と下がっていくため、Google側がランキングを決めるアルゴリズムを理解し、その対策をしないといけません。それが、コンテンツ調査・内部対策・外部対策の3つです。
コンテンツ調査
コンテンツ調査には3つあります。
1つ目は、ペルソナ調査です。ペルソナとは、そのサイトのターゲットにしたい人物を詳細に設定した架空の人物です。ゲームでいうキャラ設定をした人物です。この人になりきったつもりで、検索行動やどんな情報が欲しいかなどを調査します。多くの人ではなく、1人のために書いた記事が、結果的に多くの必要としている人々に届くようになります。
2つ目は、ユーザーニーズ調査です。人間の欲求には生理的欲求・社会的欲求・自己実現欲求というものがあります。ユーザーのニーズの深くにはウォンツが隠されており、その調査をした上で記事を書くことで、ユーザーの社会的欲求・自己実現欲求を満たすことに繋がります。
3つ目は、競合コンテンツ調査です。SEOにおいて記事の独自性は重要な項目で、独自性には2種類あります。情報としての独自性(第一発信者)と、情報の切り口・見せ方(マンガ仕立てにするなど)としての独自性です。調査手順としては、①タイトル・構成を抜き出す、②文字数調査、③その記事ならではの情報、を調査していきます。どのような情報が含まれているか、逆にどのような情報が含まれていないかを把握し、後者を自分の記事に入れることで独自性のアップにつながります。
内部SEO対策
内部SEO対策は、ユーザービリティ(使いやすさ)とクローラビリティ(Googleの認識しやすさ)に対する施策です。それぞれの重要な施策を3つずつ挙げます。
〇ユーザビリティ施策
・サイトスピード…5秒で人は離れる!
・ディレクトリ構造…3クリック以内で見たい記事に到達が理想
・内部リンク…関連記事への誘導
〇クローラビリティ施策
・サイトマップ…ショッピングモールでいうフロアマップ
・適切なタグの設置…ソースコードを読ませる
・モバイルフレンドリー…スマホ閲覧が7割
外部SEO対策
外部SEO対策は、被リンク対策一択です。被リンクとは、そのサイトのパワーのバロメーターであり検索ランキングに非常に影響します。Googleに被リンクで評価される際の対象としては、単純に被リンクの数と、被リンクの質です。被リンクの質とは、情報の類似度が高いサイトからのリンクされるとこで、そのサイトが社会的に権威性のあるサイトからだとなおさら評価が上がります。しかし、意図的な被リンク獲得施策はスパム行為とみなされ、ペナルティの対象となります。
良質な被リンクを獲得するには、、
・良質なコンテンツの制作=コンテンツSEO
・SNSで拡散を行う
・他サイト運営者に発リンクのメール
SEOを数値化
WEBでSEOを行う際に語らなければならない数値が11項目あります。クローラーがこれらの数値を見てサイトの評価をしています。マーケターを目指すなら、なおさらこれから紹介する数値への理解や解読は必須となります。多いので1つずつ簡単に解説していきます。
- PV(ページビュー)
⇛ページやサイトが何ページ見られたか - セッション
⇛30分以内にどのくらいのユーザーが見たのか - セッションタイム
⇛滞在時間、短いと情報が薄い・求める情報がないと認識される - ユニークユーザー
⇛何人見たのか - クリックスルー
⇛検索クリックを押した数(ページ毎のクリック数や検索からの流入数)
これが低いとタイトルやディスククリプションが弱い可能性あり - クリックスルーレート
⇛クリック数の割合 - コンバージョン
⇛サイトで成果に至った数 - コンバージョンレート
⇛サイトで成果に至った割合 - 読了率
⇛ページが最後の方まで読まれた割合 - 直帰率
⇛入ってすぐ抜けた人の割合 - サイトスピード
⇛Webサイトの表示の速さの値、これが遅いと直帰や離脱につながる
これら11個の指標は絶対に覚えておくべき数値で、見なければならない数値です。
Googleが掲げる10の事実
次に、マーケティングに携わる上で実践すべき10項目を、Googleさんが実際に公表しています。しかし、実際にこれらの事をすれば必ずSEOをとれるかは謎に包まれていますが、しない理由はありません。以下に挙げていきます。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
⇛ユーザーに焦点を当てて良いコンテンツを追求する - 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
⇛専門性のこと - 遅いより速いほうがいい
⇛サイトスピード - ウェブ上の民主主義は機能する
⇛他サイトからのリンク - 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
⇛スマートフォンへの対応 - 悪事を働かなくてもお金は稼げる
⇛ブラックハットをする必要はない - 世の中にはまだまだ情報が溢れている
⇛検索回数は増え続けているので、求めている情報は増え続けている - 情報のニーズはすべての国境を超える
⇛多言語化されているか - スーツがなくても真剣に仕事はできる
⇛Googleの社訓みたいなもの - 「すばらしい」では足りない
⇛情報が更新されていること
これらをすべて満たせば、小手先のテクニックどうこうではなく、本質的にGoogleさんに気に入られるかもしれません。
最新のSEOの定説
最近トレンドとなっているSEOについても少し触れていきます。この記事を読んでいる間にも、どんどん流行が変わるかもしれませんが、2020年現在のトレンドについて解説します。
コンテンツSEO
今やコンテンツが力を持つ時代です。良質なコンテンツを持つサイトが、良いサイトということです。深堀りすると、良質なコンテンツとは、専門性・権威性・信憑性のあるコンテンツを指します。不自然なキーワード選定をせず、求められている情報に対して記事を出していくことが重要です。
今流行っているのは皆さんご存知の動画です。記事内に動画があると、1記事に対して約53倍違うと言われています。さらに1分間の動画が持つ力は約180万語と言われています。
そして、最近では動画で喋った言語がテキスト化され、喋っている内容を評価対象として見ているのではないか、という憶測もされています。
良いコンテンツを数値化した上でしっかりとトレンドを取り入れる。
質にこだわる、量ではない。
オウンド戦略
検索領域を利用したマーケティングで、オウンド戦略というものがあります。自分のサイトを第三者目線の比較したサイトを自分で作るのです。
この戦略をベースとした例)
ある企業がサービスを、アフィリエイターの方々にいい口コミが書いてある記事を量産してもらって、検索領域が高評価指定いる記事まみれにしている状態で、サービスを大々的に広告する。
上手いですよね。いわば、ユーザーが検索体験をした時にいい記事しかない状態にするわけです。
では、企業は実際何をやっていけば良いのかというと、比較サイトを作り、自社サイトのSEOではなくて、第三者目線のメディアを立ち上げて高評価記事を書く事に注力します。ここで大事なのが、「シンプルかつ動画で伝える」「分かりやすく比較する」ことです。
SEO領域はコンバージョンを直接生むものではないため、知ってもらって比較されてコンバージョンにつなげる流れになります。しかし、オウンドメディアが乱立し、検索に上がりづらくなっている時代です。そのため、狙うべきキーワードの戦略や選定をした上で、どういうメディアの戦略にするのか決めて、メディアをしっかり構築すればうまくいきます。
まとめ
今回は、SEOについて詳しく解説しました。いかがだったでしょうか。しかし、今やSEOの時代からSXOの時代へと移り変わっています。「X」は Experience のことです。検索エンジン最適化から検索体験の最適化へということです。ユーザーが検索したキーワードに対して正確で信頼性のある情報が提供し、ユーザーが見やすく使いやすいデザインになっているかがこれからは重要になってきます。
これから、私も記事を書いていく上で、これらの事を意識し、ユーザー第一のサイトに成長できるよう励んでいきたいと思います。あー、長かった。では!
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