素人でも読める【損益計算書(PL)】の見方をシンプル解説

ファイナンス

今回は、財務スキルについて、めちゃくちゃ簡単に解説していきます。財務ってそもそも何でしょうか。近所のあのお店は儲かっているのか、ここにお店作ったら儲かるのか、イメージじゃなく数字に落とし込むスキルになります。

PL?BS?

損益計算書(PL)….一定期間の経営の成績表(利益)
例えば1年間でいくら利益を出したか
貸借対照表(BS)…一時点の財政状態の指標
①期末時点で、会社に存在する財産の状態
②会社資金の調達と運用の状況を表す

PLの考え方

では実際のPLを見てみましょう。

何のこっちゃ分からないですよね。
図に置き換えてみるとこんな感じです。

これでもいまいち分かりにくいですよね。
大丈夫です、分かりやすく解説していきます。

まず資生堂(化粧品会社)のPLはどれでしょう??

全然わからないですよね。でも、これが分かると自分で経営することもできるし、投資をする際にも重要な情報になるので、必ず理解すべきところです。

先ほどの図を簡単に表すと

見方としては、収益と費用を比べて利益(または損失)を出しています。

利益の種類

実際に、PLにはいくつかの利益の種類があります。

  • 売上総利益
  • 営業利益
  • 経常利益
  • 税引前当期純利益
  • 当期純利益

これだけ種類があると何こっちゃ分かりませんよね。では、一つ一つ解説していきます。

売上総利益

売上総利益=本業の利益(売上高から売上原価を差し引いて算出)

これは簡単な話です。例えば、コーヒーショップだとしたら本業はコーヒーを売ることです。コーヒーを100円で売り、原価が40円だとしたら利益は60円になります。これが、売上総利益に当たります。

営業利益

営業利益=売上総利益から販管費と一般管理費(販管費)差し引いて算出

販管費とは、コーヒーを売るために必要な人件費・広告費・店舗の賃貸料などの間接的なコストを差します。これを引いて残った利益が営業利益になります。

経常利益

経常利益=本業で獲得した利益に、本業以外で獲得した収益を費用を加算して算出

営業外収益とは、本業以外で毎月継続的に発生する利益の事で、株の売買や利息収支の他に、イベントスペースの利用や、レッスン料などを指します。営業外費用とはそれらを行うために継続的にかかるコストの事を指し、それらを含め差し引いた利益を経常利益と言います。

税引前当期純利益

税引前当期純利益=当期に発生したすべての事象を加味した利益

特別利益・損失とは、単発的に起こる損益の事で、キッチンが故障したり、店舗の売却をしたりしてお金を得る等、毎月ではなく突発的に起こる損益を指します。

当期純利益

当期純利益=当期に発生した全ての事象を加味した利益

すべてを差し引いて残った利益が当期純利益となります。

資生堂のPLは?

これらを理解した上で、損益計算表(PL)とは特定の期間における会社の経営の成績表を表しています。

簡単に言うと、「収益ー費用=利益」ですよ、ということです。

では、最初に資生堂のPLの話をしましたが、3つのうちどれに当たるでしょうか。これを考える際は、資生堂のイメージを考えて下さい。例えば、

  • 化粧品の原価って安いって聞いたなぁ。
  • 全国のデパートに美容部門配置してるよね。
  • CMで女優が多く宣伝してるよなー。
  • メーカーの利益率ってこんな高いっけ?

みたいな感じですよね。これを加味して考えてみると、、

まず、原価は安いので③はなしですね。また、販管費が多くかかるので②と予想できます。また、利益もそんなに高くないと考えると②で間違いなさそうです。答えは、②です。
①はFacebookで、③はチケットぴあ、になります。

まとめ

今回は、PLを見る上で必要な知識を学んでいきました。難しい用語が羅列していますが、一つ一つを分解して考えていくと案外簡単ですね。これからたくさんPLを読んで、頭の中で色んな計算やイメージが出来るように鍛えていきたいと思います。では!

コメント