【資金調達】DebtとEquity?二刀流ファイナンスを分かりやすく解説

Debt,Equity ファイナンス

こんにちは、KIYOです。
私は、hackjpnのCEOの戸村光氏が立ち上げた【シリコンバレー流ビジネススクールHUNTERCITY】にて、多岐にわたるビジネススキルを学んでいます。今回は、現役投資家であり、伊藤忠テクノロジーベンチャーズの諏訪氏から学んだファイナンススキルを、出来るだけ分かりやすくアウトプットしていきたいと思います。

このブログで学べること
・資金調達の手段、Debt(借入)・Equity(株式)とは?
・ベンチャーキャピタル(以下,VC)と銀行の違い
・二刀流ファイナンスによるメリット

まず大前提として、「お金を出す側の構造を理解した上で、誠意を持って付き合うことが、お金を集める近道であり、協力者を増やす事に繋がる」という事を理解する必要があります。これが成功への近道になります。では、解説していきたいと思います。

なぜ資金調達が必要?

そもそも、なぜ企業は資金調達が必要なのでしょうか。まず、企業は活動の原資(キャッシュ)がないと始まりません。

企業は、①活動資金の確保、②経済活動の実行、③利益の創出、の流れをグルグル回して成長していきます。

しかし、キャッシュがなければ始まらないし、逆にキャッシュがなくなったらゲームオーバー(=倒産)になってしまうため、随時資金調達の必要があります。

資金調達の手段は?

資金調達の手段・提供者は、Debt(借入)・Equity(株式)・補助金/助成金・その他(クラウドファンディングなど)があります。この中で、主な資金調達であるDebt(借入)・Equity(株式)を比較します。これは、大事な基礎知識ですので、しっかりインプットしておきましょう。

VC・銀行のお金の出所とは

そもそもVCも銀行も、お金を持っていないとお金は出せません。

VCは、投資や情報収集、協業ニーズを目的とした投資資金を集めています。事業会社や機関投資家、個人、他ファンドがこれに当たり、主にスタートアップに投資しています。投資先30〜50社中、1社でも大当たりすると大きなリターンを得ることができます。

一方で、銀行は、個人・法人から集めた預金を個人や法人に融資しています。しかし同時に預金者への支払い義務が生じるため、2%金利で融資し、50社中1社でも倒産したら採算が合わなくなってしまいます。

なぜ銀行はスタートアップに融資するの?

一見、銀行はリスクの高いスタートアップに融資することはしないように感じます。しかし、実際のところ融資しているという事は、儲けるポイントがあるという事です。

まず銀行の主な収益として、
・金利収入
・手数料収入
・運用収入
があります。それに加え、メガバンクなどはグループ会社(証券会社や信託銀行)の収益というものがあります。証券会社は、M&Aアドバイサリー手数料で、信託銀行は、IPOの際の証券代行手数料などで儲かっています。

しかし、銀行グループとしては、リスクを取らないと儲かりません。融資を行い早期にリスクを取り、上場前後で収益を期待するという戦略です。簡単に言うと、先に唾をつけといて後から儲けるといった感じです。

どうしたら銀行に融資してもらえる?

銀行に融資してもらうのは、スタートアップにとって、なかなか難しい問題です。融資してもらえる理想の状態は本業で利益が出ている状態で、返済が見込める事が前提となります。

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しかし、実際のスタートアップは難しく、現実的には自己資本がプラスであることが前提になります。

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自己資本がプラスになるタイミングは、Equity調達(=VC調達)したタイミングであり、ここが融資を受けるベストタイミングとなります。⇒二刀流ファイナンス発動!

二刀流ファイナンスによるメリットとしては、Debtをうまく活用することによって、株の希薄化を一定程度抑えることができます。Equityのみで随時資金調達をすると、どんどん経営者側の株保有率が低くなるのに対し、資金調達の20%程度をDebtし組み合わせることで、Equityのみよりも経営者側の株式の保有率を保つことができ、希薄化を鈍化することが出来ます。

とはいえ、最初の特にシード期は、日本政策金融公庫や銀行の保証協会付融資から、金融機関との取引を始めることが良策です。

アドバイス

最後に、アドバイスをいくつか挙げます。

  • 最初から銀行の保証協会を介さないプロパー融資は難しい、何事も関係性が重要なので保証協会付融資から利用すべし
  • 無担保、無保証を希望する起業家も多いが、一般的には代表者担保は必要となる
  • 銀行によってはVCにLP出資しているので、VCから銀行担当者を直接紹介してもらった方が確率が高い
  • しっかりとトップラインを伸ばし、成長性が高いことを示す
  • 資金使途を見えやすくすることも重要
    ex)固定費、変動費に分ける
    広告宣伝費などについては過去実績を基にしたKPIを設定

まとめ

今回初めてHUNTERCITYでの学びをアウトプットしていきました。そもそもタイトルの時点で、Equity?Debt?二刀流ファイナンス?といった感じでしたが、主な2つの資金調達の違いや、それらを組み合わせることによるメリットを学びました。
スタートアップの経営者にとってはかなり重要な話ですので、わからなかったところは検索しながら理解を深めていっていただけたらと思います。


次回は、ストックオプションについて学びたいと思います!

以下、今回学んだHUNTERCITYの紹介動画です。

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